J Cloud WiFi プラットフォームサービス仕様書
Rev.1.0 ジェイズ・テクノロジー株式会社
1.はじめに
このサービス仕様書は、J Cloud WiFiプラットフォームサービスの内容と提供方法について、SIer様またはエンドユーザ様(以下お客様という)にご提供するサービス内容を記述したものです。J Cloud WiFiプラットフォームサービスにおいては以下の関連サービスや保守サービスがありますが、本書に記載しているのはJ Cloud WiFiプラットフォームサービスの仕様のみとなります。それ以外の関連サービスや保守サービスについては別資料をご参照ください。
J Cloud WiFiプラットフォーム関連サービスについて
- J Cloud WiFiプラットフォームサービス仕様書(本資料にてサービス内容を記載しています)
- J Cloud WiFi Campus Insightサービス仕様書(別資料をご参照ください)
J Cloud WiFiプラットフォームのHuawei無線LANアクセスポイント(以下APと記載)及びスイッチ(以下SWと記載)等の保守サービスについて
- Huawei製品保守サービス仕様書(別資料をご参照ください)
2.サービス概要
2.1 提供方法
J Cloud WiFi プラットフォームサービス提供イメージ
2.2 対象機器
2.3 前提事項
本サービスを利用するAPが設置してあるネットワークからクラウドコントローラ(インターネット)に対してTCP/443ポートのほか弊社が指定するポートでの通信が可能となっていることが前提となります。
弊社からJ Cloud WiFiプラットフォームサービスとAPを同時に購入される場合、お客様に出荷されるAPはDHCP設定とクラウドコントローラに自動的に接続される設定が入力された状態で出荷されますので、お客様環境にDHCP環境があることが前提となりますのであらかじめご了承ください。もちろん、クラウドコントローラに接続した後は、APをDHCPではなく、お客様自身で固定IPに設定してお使いいただくことも可能です。
2.4 提供サービス
本サービスは、弊社がクラウド上にお客様専用の独立した無線LANシステム環境(以下テナントという)を作成し、お客様自身がAP、SW、AR等の設定・監視・運用を実施するプラットフォーム提供型のWiFiサービスです。
また、SIer様自身がテナントを作る権利を有し、さらに大きなビジネスをしていただく形態として、MSP(マネージドサービスプロバイダー)型のビジネスもご用意しております。そちらをご希望されるSIer様は弊社までご連絡ください。
サービス名称 | J Cloud WiFiプラットフォームサービス |
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2.4.1 テナント作成サービス
提供内容 | お客様専用のテナント作成とライセンス適用 |
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提供時期 | 契約締結後の初回設定時 |
詳細 |
別紙、「J Cloud WiFiプラットフォームサービス申込書」に基づいて、当社にてプラットフォームにテナントを作成しテナント管理者権限を付与します。ご契約いただいたサブスクリプションライセンスについてはテナントアカウントに付与いたします。弊社が販売するAPについては基本的に弊社内で事前試験とテナントに接続できるようにするためのAPの事前設定を実施してから出荷いたします。お客様はDHCPのある環境でAPを接続していただきますと、APは自動的にクラウドコントローラに接続されます。その後、お客様はテナント用のユーザ名/パスワードを使ってクラウドコントローラにログインし、お客様自身がAPのシリアル番号を入れることで該当テナントにAPを帰属させることができます。その後、お客様にてAPの詳細な設定を実施していただき、その後の運用管理もお客様自身でおこなっていただきます。設定に必要な導入トレーニングは初回契約時に弊社が実施いたします。 また、お客様がご購入されたサブスクリプションライセンスはAPやSWやARがテナントへ接続された累計時間にかかわらず、ご契約満了日に失効されるものとします。 |
2.4.2 サポート対応
提供内容 |
サポート対象について:
弊社システムの冗長化について: |
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対応時間 |
対応時間 平日9~17時(土日祝祭日、年末年始を除く) WEB受付システムは24時間受付ですが、対応時間は平日9~17時となります。 |
受付方法 |
弊社チケットシステム(Web受付システム) にて受付いたします。弊社ホームページ(www.j-cloud-wifi.jp)内のサポートページからお問い合わせをお願いいたします。 |
補足説明 |
J Cloud WiFi プラットフォームサービスに接続されるAPの故障時のお問い合わせについては、弊社Huawei製品保守サービス仕様書をご参照ください。 |
3.サービス契約期間
弊社が発行するライセンス証書に記載された期間がサービス契約期間となります。
本サービスの最低利用期間は、サービス開始日より1年間とし、その後の本サービスの契約期間は、1年単位とします。また、サービス契約期間満了日(月末)の2か月前(例:3月末満了の場合は1月末日)までに、お客様から弊社に対してサービス契約終了の通知がなかった場合は、さらに1年間サービス契約が自動継続されるものとし、以後も同様とします。
4.サービス契約の申し込み
5.ライセンスご利用料金のお支払いについて
6.サービス契約の変更
「J Cloud WiFiプラットフォームサービス申込書」の内容に変更が発生した場合は、申込書の□更新・変更のところにチェックを入れて変更内容を記載の上、メールにて提出することにより行うものとします。(以後、メールでのお問い合わせの宛先は以下でお願い致します。)
j-cloud-wifi-sales@js-tech.co.jp
接続されるAPの追加などについては変更届を提出していただく必要はありません。追加APとサブスクリプションライセンスの追加発注時に既存テナントへの追加であることをご連絡ください。
7.サービス契約の解約
8.J Cloud WiFiプラットフォームサービス機能詳細
8.1 機能概要
- テナントの作成
- AP設定
- 日次統計レポート
- バージョンアップ
8.1.1 テナントの作成
8.1.2 無線LAN設定について
J Cloud WiFiプラットフォームサービスでは、お客様ご自身で自由にAPの設定をしていただけるようにプラットフォームを提供するサービスとなっております。弊社が販売する APをご利用のお客様はDHCPとインターネットに接続できる環境があれば、APを有線ネットワークに接続していただくだけでAPはテナントに接続されます。テナントの管理者権限を与えられたユーザーアカウントを使ってテナントにログインしていただき、テナントに接続されたAPの設定をおこなっていただきます。AP設定後の通信確認もお客様ご自身で行っていただく必要があります。万が一動作に問題があった場合や操作がご不明な場合は別途、弊社チケットサービスにてお受けし対応いたします。
弊社のクラウドコントローラでできる機能について下記に記載します。詳細はクラウドコントローラのマニュアルをご参照ください。
機能 | 内容 |
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電波出力関連 | 電波出力レベルの調整が可能 |
WLAN関連 |
認証方式(Open /PSK、802.1X EAP、Captive Portal) 暗号化方式(WPA2/WPA) ESSIDごとに通信レート制限が可能、 ESSIDごとにVLANタグ付与可能 クライアント通信の分離機能 コントローラと疎通がとれなくてもAP単体での認証が可能 WLANのスケジュール機能あり |
ゲストアクセス関連 |
ゲストユーザの作成が可能 ゲストポータルのロゴ/タイトル/日本語表示/利用規約の表示が変更可能 Guest機能にて任意のページヘリダイレクト可能 |
アクセスコントロール関連 | L3情報(IPアドレス)を基にしたアクセスコントロールが可能 |
レポート関連 | レポートの閲覧が可能 |
管理機能 |
Event Managementにて追加したEmailが送信可能 Syslogの送信が可能 Tenantの新規作成/削除/休止 TenantのID/Passを忘れた場合の発行手順あり TenantごとにAPライセンスを付与可能 Tenantごとのevent管理、メール機能あり |
また、弊社作業でのAP等の設計構築をご希望される場合は、メールにてご依頼いただければ別途有償作業にて対応させていただきます。
8.1.3 統計情報のモニタリング
<分析レポートの項目>
- Attack Detection
- Top N Devices by Traffic
- Application Traffic
- Traffic by Application Category
- Top N Account by Traffic
- Traffic Statistics
- Top N Terminals by Traffic
- Top N SSIDs by Traffic
- Online User Count(Max)
- Network Rate
8.1.4 バージョンアップ
APのパッチ、バージョンアップについて
APのソフトウェアについては基本的にはhotパッチ(リブートが不要なパッチ)となりますが、一部coldパッチ(パッチの適用後リブートが必要なパッチ)で対応せざるを得ない場合もあります。テナント側でAPにパッチを当てリブートが必要なケースではリブートスケジュール機能を利用して夜間にパッチを自動的にあてることもできます。
クラウドコントローラのパッチ、バージョンアップについて
修正パッチやソフトウェアの提供方法について
- お客様がご利用されるテナント自身へのパッチ適用やバージョンアップは全て弊社が適切に対応させていただきますのでお客様に実施していただく必要はありません。
- APやSWやAR用のパッチやファームウェアのリリースは弊社サポートページにてご案内をさせていただきます。お客様のご都合のいいタイミングで新しいパッチやファームウェアをご自身のテナント内に格納し、適用作業を行ってください。
- 弊社作業で、パッチ適用やバージョンアップをご希望される場合は、メールにてご依頼いただければ別途有償作業にて対応させていただきます。
9.サービス提供条件
9.1 管理・監視体制
9.2 お客様へのご協力依頼
9.3 サービスの中断・中止
9.4 その他
- お客様の所有する他機器およびサービスに対しての作業は、本サービスに含まれません。
- 本サービスの全部または一部を弊社外部へ再委託する場合があります。
- 本サービスは内容を予告なく変更する場合があります。